火垂るの墓と野坂さん

昨夜のこと、ネットで調べ事をしていた途中で「火垂るの墓」についての話題に目が留まりました。
あの作品のポスターには爆撃機が描かれていて、蛍の灯に見える一部は焼夷弾とのこと。

あの作品は既に幾度も観たことがあります。これが何故か自宅以外で観てばかりでした。出張先のオランダであったり。
初めて観たのは帰省中の実家で、大学の夏休みだった記憶です。途中で涙が溢れてきてしまい、慌ててビデオ録画に切り替えてリビングを後にしました。母もリビングに居たもので恥ずかしく。
地元に帰省していた高校時代の同級生達と作品の話題になった際、色々な感想がありましたが概ね自分と似たようなものでした。その中に異質な意見も。
「主人公は働けばよかったのに」。多分、戦中から終戦にかけて少年が働くなど難しかったのではと思います。幼い妹を置いたままにも行かなかったでしょうし。随分と冷めた意見だなぁと思ったりでした。
しかし、Wikiで作品の監督の言葉を昨夜確認したところ、特に戦争をまた迎えるような場面にでもなれば、そのような意見の方が多数になると危惧されていて。
正しいとか間違いとか、確かに世情によって180度変わったりするものなので、なるほどなあと。

原作者の野坂昭如さんも人として面白味がありました。
自分の世代ですと、小学生くらいの頃にサントリーのCMで観た野坂さん。「そ、そ、ソクラテスかプラトンか」。当時のサントリーのCMはどれも味わい深く。
野坂さんはこのCMも手伝って、とてもダンディなオッサンのイメージでした。この方もWikiで観るとかなり個性的な人生を歩んでいて。
酒乱らしき言動は若い頃からあったようです。大島渚監督をステージ上で殴った件とか観ていて面白かったですが、あぁいったのが友達ですと、なかなか大変だとは思います。

その後もネットで何かを調べていたところ、中川昭一さんの名前がたまたま登場しました。日本との通貨スワップに韓国が最近意欲的というようなニュース記事からでした。
中川さんは過去の同様な場面で否定的な立場だったらしく。
その中川さんも野坂さんと同じくダンディなイメージでしたが、酒癖の悪さも一緒で。
特に海外での会合で酩酊状態に観えた様は日本国民どころか世界を驚かせた失態で。その後は転げ落ちる日々で翌年辺りに他界してしまい。
何だかとても勿体ないものを感じました。

中川昭一さんが政界に現れたのは父親である中川一郎の急死によるものでした。
更にWikiで中川一郎さんについても調べてみました。
こちらの中川さんについては逞しいオッサンのイメージだったものの、息子に負けぬ酒癖の悪さだったようです。どうにも遺伝するものなのか。
そして、突然訪れた死の原因が未だハッキリしていない様子でした。親子揃って残念な終わり方です。
で、Wikiを読み進むと気の毒に思えるエピソードも。

中川一郎さんの奥さんが相当な恐妻だったらしく。この件、手短な文章で纏められているので一読の価値はあります。火垂るの墓に登場した親戚の叔母さん以上に恐ろしいものを感じました。
奥さんが何時からそうだったのか存じませんが、身の回りでも結婚後に人が変わってしまった女性を何人か観ています。
結婚式でも洋式ですと神父さんの前で永遠の愛を誓ったりするワケですが、こんな状況に陥ったとしても誓いを守らなければならないのかと考えると、結婚は大変だなぁと。
逆に、結婚後に旦那さんが辛い状況に陥っても支え続けている奥さんも世の中には居たりで、この違いは何処から生まれてくるものなのか謎です。

そういえば、野坂さんも国会議員だった時代があったんだよなぁと思い出しました。酒癖の悪さとダンディな面はこの三人とも一緒で。一夜にして妙な繋がりです。
野坂さんについては、家族とバラエティ番組に出演されている姿も記憶に残っています。いまでもそうなのか存じませんが、よく出来た娘さんはしょうもないお父さんの良き理解者な様子でした。
うろ覚えですが、野坂家では風呂の湯を何年も入れ替えていないとの話でした。何かの入浴剤を入れているそうですが、その湯は相当濁っていて。別に野坂さんだけがその湯に浸かるのは構わなかったのですけれど、当時まだ若くて綺麗な娘さんも同じ湯に浸かっているのか?と。
そんな話も含めて、野坂さんは家族には恵まれていたんだろうなぁと思っています。

追記:
野坂昭如さんが歌うYMCAモドキのYWCAに至っては、絶好調で酔っぱらっている様子でコーラスに任せて途中で歌を放棄しています(たまに掛け声上げる程度)。→ YWCA
上記の曲は販売もされているらしいですが、野坂さんに誰もまともな歌など期待していないのかと思います。
ビリー・ホリデイの晩年のアルバムでも長年の不摂生で老婆のようなシワガレ声に美し過ぎるシンフォニーとの共演な、対比的な作品があるそうですが、それとはまた次元が異なるか。

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