昭和の経営者とか

自分の学生時代の大半は昭和時代で、ハタチの大学二年次に昭和が終わっています。
昭和時代と書くと何だか違和感覚えますが、もうしばらくして平成時代なんてのも現代ではなくなってしまうワケで。
その昭和時代の終わり頃から自分は働いていて、当時の職場にて定年退職して再雇用された世代は戦争経験者でした。
幼少期にB29を見たとかではなく、戦地で戦った世代です
何かと現代風ではない部分がありましたが、これは凄いと思える部分もありました。
同じ職場でジェネレーションギャップ何て安易な言葉で済まされない世代というか。

その後、三十路の頃にお世話になった会社の会長がやはり戦争経験者でした。
斜陽産業の中の会社ではありましたが、志の高い会長でした。
週に数度の出社では余計な言葉など漏らさず、少し考えさせられるトンチみたいなものも。

朝礼の報告をさっさと済ませたかった朝、原稿に残した言葉を早口でササっと読み上げている途中、会長に静止されたことも。

それでは伝わらないと。

その後、出張中の社長の部屋で待っていた会長に呼ばれ「間が大切だ」と言われました。
小唄を例にして、お伊勢参りを唄い出した会長でしたが一小節を過ぎるくらいで次の歌詞を忘れていて。
オチまで残してくれる素敵な人物というか。
自分が未だ独身なのも気にされていて「バスに乗り遅れるな」とも。

紙パルプ業界で分析装置を扱っていた会社は、売上げも減る一方。
自分の会社も危ない状況なのに、会長が気にされていたのは下請の町工場。
「うちが売れなきゃ○○さんはもっと困っているだろう。貸出機向けでも何台か注文してあげられないものか?」
この発想は現代と全く違い、斬新で、器の大きさや度量のデカさを感じました。
現代風な大手メーカーなら、コスト削減名目で下請に値下げを迫って当たり前で。

よほど苦労して会社を立ち上げたのだと思います。しかし、そんな話は一切せず。
あの会長とはもっと一緒に長く働いてみたかったです。
言い訳なんてする気もなれない人物って、凄いと思います。

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