フランダースの犬

二十年近く前、最初の仕事を辞めた時、自分はしばらく北海道に戻っていました。
その際、地元のテレビでたまたま再放送されていた「フランダースの犬」。
途中の回から観だしたのですが、これになかなかハマってしまい。

子供向けのアニメーションなのですが、重いテーマのストーリーは最終回の悲劇に向けて直進するのみで。
子供の頃にリアルタイムで観ていたと思うのですが、ストーリーをほとんど忘れていました。
これは子供に観せられたものじゃない結末だよなぁと思えたり。

Webで検索すると、リメイクされた作品は色々あったそうですが、最期が悲惨過ぎるので別の結末になっているものも多いらしく。
日本でウケたのは、大和魂に近い何かがあったのかなぁと思ったり。
あと、風車のある情景で自分はずっとオランダの話なのかと勘違いしていました。実際はベルギーでの話らしく。

ひょんなキッカケで、その後自分はオランダで製造された製品の技術屋さんになっていました。
その延長で三ヵ月ほど、オランダで暮らすことに。
オランダといってもかなり南部の田舎町です。ベルギー国境まで10kmくらいの長閑な場所でした。
実際、風車も沢山残っていました。

現地では会社が用意してくれたレンタカーがあり、週末は近場のドライブを楽しんだり。
その足で、アントワープの街にも幾度か寄らせて頂きました。アントワープはフランダースの犬の舞台です。
歴史ある街並み、日本の都市部とは風景が全く違いました。

ルーベンスの作品が飾られた聖堂は日本語での案内もあったり、やはり日本からの観光客が多そうです。
実際、街の案内所でも現地の担当者が日本語で話し掛けてきてくれたり。(日本語のガイドブック等を無料で頂けて感謝です)
ヨーロッパに限らず、海外では自分が日本人ということで親切にして頂ける機会が実際多く、先人の皆さんには毎度感謝しています。

また、あのアニメーションを制作された方は実際に聖堂まで足を運ばれた感じでした。最終回の天使達に囲まれながら昇天する場面は、聖堂の天井に描かれた絵そのものでしたから。

しかし、地元ではあまり知られていない作品だとも伺っています。
現地の職場で「週末は何してた?」な話題になった際、アントワープに行っていた旨を伝えると「何しに行ったの?」と大概聞かれるのですが、フランダースの犬の舞台といっても通じなくて。
「その作品はどんなストーリーなのか?」と更に聞かれても、自分の中途半端な英語力では説明が面倒くさく。
自分が借りていた部屋のオーナーは文化人だったので、ルーベンスまでは存じていました。

帰国が迫った頃、職場で朝の挨拶程度しかしてこなかった女性が自宅での夕食に招いてくれました。
その際にも「何処か観光に行ったの?」と聞かれ。ブルージュやアントワープが良かった旨伝えました。
その話題の延長でフランダースの犬の話になると、彼女は作品を知っていました。ちょっと驚きでした。
「大昔に読んだ漫画で、フランダースの犬に影響を受けた日本人の女性が現地までやってくる作品があって、クローゼットの何処かにあるの」と。
クローゼットで探してくれたものの、その作品は見つかりませんでした。

帰国してひと月ほど経った頃、彼女からプレゼントが届いていました。(このとき上司が勝手に開封し、手書きの手紙の入った封筒をゴミ置き場に持っていてしまい、本だけ机の上にポンと置かれていて..)
例の漫画です。残念なことに自分はオランダ語もベルギー語も読めなく、絵を追うことしか出来ず。

昨夜のことフランダースの犬関連の書き込みを見掛けてしまい、「あの本は何処行ったかなぁ?」で自分もクローゼットの中を漁る羽目に。
30分ほどかけて出てきました。
「SUSKE EN WISKE. HET DREIGENDE DINGES.」という作品でした。
ベルギーではタンタン(ローマ字読みではチンチン)に近いくらい親しまれているシリーズだそうです。
検索すると、日本語版もあるらしく。機会があれば日本語版を読んでみたいのですが、Amazonで数万円の値札が付いていました..。

フランダースの犬」への1件のフィードバック

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