久し振りの上野

昨日のこと、気になる求人を見付けて地元の職安へ。
これがコロナ対策でシャッター降ろしておりまして。
滅多に観掛けぬ求人だったもので、上野の職安まで伺うことに。過去の職歴を活かせる仕事というのは自分だけでなく組織にも好都合なハズで。

マスクの着用率100%な京成線に揺られ、いざ鎌倉では無く上野でした。
駅を降りて遊歩道を渡る途中、考えさせられる場面が。ホームレスらしき中年男性が何人も目に付き。
近年のホームレスというのは見た目で普通の人と大差無いのです。清潔感も失っておらず。
ただ、ヨレた背広と大き目な荷物と行く当て無い姿で、きっとそうなんだろうなぁと。
真冬や真夏に屋根の無い暮らしは大変だと思います。
十年以上前に愛知県から都内に引越した自分は一部の荷物を車に積んでの引越しでした。一月初旬の深夜、引越し先のアパートに到着して早過ぎた時間割で車中泊。
住み家の鍵は当然閉まっていますし。

しかし、車のエンジンを切るとあっという間の寒さ。東京の冬はこんなに寒かったっけ?と。
アイドリングの燃費がどれだけのものか謎ですが、エンジンを切ると暖房も止まるワケで、色々と試してみたのですが暖房が無いと死ねる外気だなぁと。
その昼に引越し作業は無事に片付き、都内で車は不要だし駐車場も借りていなかったので愛車を手放しに。
愛知で暮らしていた頃は、何処へ行くにも重宝した初代Vitzでした。逆に愛知では電車にもバスにも乗った記憶が無く。
特に夏の海は水質も良かったですし、徳川というか松平のお膝元な土地巡りも面白く。

話を戻さねば。
今日のニュース記事でも氷河期世代の話題を見掛けたりでした。
しっかりした学歴に真面目なスタンスであっても、正社員として働けなかったり仕事を失ったまま等。
自分はバブル世代の末尾に食い込めただけ幸せかもしれません。バブル期は貧困学生で何の恩恵も無かったのですが、就職だけは星の数ほどの選択肢があって。
東証一部企業を一社だけ受けて、特に苦労も無く内定。人事部長の面接で「君は他社を受けていないそうだが、当社をもし落ちたらどうするのだい?」な質問に「落ちてから考えます」と平気で言えたり。
翌年から就職状況は大きく変わってしまいました。大学で世話になった先生へ挨拶に伺ったついで寄った就職課の掲示板には「昨年までのOBの意見は参考になりません」とハッキリ綴られていて。

母校のこんな場面が自分は好きでした。世界が変わった事実です。
自分は大学の二部(夜間)出身でしたが、同級生の多くは希望の道に進めていました。それくらいその年度まで企業は人を集めていました。どの企業も成長に躍起で。
平成の終わり頃、世間はまた人材難というか若い人を集めたがっていました。氷河期はどうやら終わった様子で。
しかし、昭和の終わりから平成の始まり頃の様な世の中の浮かれ具合というかイカレ具合は感じられず。

そして、令和の二年目。上野の遊歩道でまた世界が変わったんだなぁと。
行く当てのないオッサン達、恐らく自分とそんなに歳の差が無さそうです。具体的に何歳なのか謎ですが、老けていたり疲れた背中だったり。
一歩間違ったら自分も同じかも知れず。バブルが弾けた後に墜落してしまった知人も居たりでした。
自分も実績を残せる様に努力は怠らない面もありました。しかし、それを評価してくれるのは在職した組織でしかなく。これは何ともハッキリしない運でもあって。
そんなチャンスやキッカケに恵まれなかった方も多いらしく。まだ自分は幸せな方だよなぁと。

職安の帰り道、箱マスクを店頭に並べるお店の前を通過しました。元が何屋なのか分からない店構え。この辺りは仏具屋さんが多いのでそれだったのかな?と。
50枚入りの箱マスクが千円。これは安いなぁと。過当競争の結果を観た感でもありました。
ただ、出所のハッキリしない品ですし、自分もまだストックがあったのでパス。
これが一ヶ月前だったなら、間違いなく購入していただろうなぁと。

自粛が一部解除となった都内ですが、上野の街はまだシャッターを降ろした店舗も多く、人影もまばら。
令和の始まりもなかなかドラマチックだなぁと。
十年後にこの記事を読んで、そんなこともあったなぁと思うのかな。

久し振りの上野」への2件のフィードバック

  1. これは身につまされる話だ。

    自分は貴兄と違って、手に職を持っていない(営業トークという名の「口から出まかせ」だけで生きてきた)ため、ここに示されたホームレスに転落する確率が非常に高い。
    国家資格を持つカミさんがいなければ、今まで無事ではいられなかったと思う。恐ろしや。

    就活が上手くいくよう、祈っています。

    • ありがとうございます。
      自分も限られた範囲の技術経験なので、それを活かせるストライクゾーンは狭くて。
      独り身だったから助かった部分も多々あるのですが、支え合えられる家族が居るというのは素敵だと思いますヨ。

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