死闘

昨夜の放映されたドキュメントで、元ボクシング選手のその後を追う番組が放映されていました。
放送内容はなかなか濃く、色々と考えさせられたり。
11年前のタイトルマッチで戦った辻昌建さんと金光佑治さん、これがどちらも一歩も引かない同じようなスタイルで激しい殴り合い。
試合途中、押されていた側の一発が見事に決まり、その後は形勢逆転。一方的に叩かれる選手は普通ならひるむハズなのに向かってくる。その姿に恐怖を感じたり。
KOで終わった試合、見た目はどちらも倒れておらず。
負けた選手はそのまま意識を失い数日後に他界、勝った選手もその試合によるくも膜下出血により引退。
あってはならない事故な結末、試合を納めた動画は放映される機会も無く封印されてしまったそうです。

自分はボクシングにも疎くて、たまたま放映されている試合に時々熱くなったりする程度です。
子供の頃はボクシング漫画「頑張れ元気」が大好きでしたが、あれはまぁフィクションだろうし、アニメ「あしたのジョー」も好きでしたが、試合そのものよりも時代背景とかの方が興味あったりでした。

格闘技の幾つかは体重別で階級が分かれ、それぞれにチャンピオンが居たりで。ルール上仕方ないのかも知れませんが、これが何かをつまらなくさせているなぁと。
上記の死闘についてはミニマム級という聴き慣れないクラスでした。そんなのがあったのかと検索したところ、47.627kg以下の体重だそうです。
男性でその体重というと、かなり小柄な身体なんだろうなぁと。

生き残った方の選手は後に競艇選手として再出発を始めるのですが、この方面ではほとんど成果を残せず。それまでのボクシングでは順調に上り詰めていたのに。
競艇選手の人生は諦め、現在は全く別の職業とのこと。
そして、亡くなった選手の親御さんとの交流で番組は締めくくられていました。
親御さんは「あなたのせいじゃないのだから」と葬儀で一声掛けてくれたそうですが、それでも自責の念は続いていました。

格闘技の中でも、ボクシングというのは試合ごとのダメージが大きそうです。「技あり」の一本で決着つくワケでは無く、基本はどちらかが倒れるまで。
生き残ったとしても、その後に障害を残す選手も少なくは無いらしく。
学生時代にボクシングを始める選手というのは凄いよなぁと以前から思っていました。
ただ、上記の生き残った選手も友人の勧めでたまたま始めたボクシングが意外に好成績で、続けるのが楽しみになったような回想でした。

亡くなられた選手は遅咲きのチャンピオンで、既に三十歳だったそうです。
遺品の中には当時利用していた手帳が。支えてくれる皆さんへの感謝の言葉が散りばめられていました。
試合中の写真が画面に幾度か流れましたが、確かに年配者感はあり、短く刈った頭は身体が資本の人の様な印象でもあり。
経歴を検索したところ、意外にも立派な六大学卒でした。もっと他の人生があっただろうになぁと不謹慎にも思ってしまったり。

新卒で入った会社には数百人の同期がいました。その中で、研究開発部門で一緒になった連中は濃いキャラクターが多く。
その一人は高校受験に失敗し浪人した過去があったそうです。高校浪人は珍しく孤独もあったのか、本人はプロボクサーを目指そうとしたらしいのですが、母親から猛反対にあったそうで。「お願いだから高校だけはちゃんと卒業して」と。実際、多くの職業の募集は高卒以上が条件だったりですし。
同期はその後に明大を卒業しているので勉強は出来たハズですが、15歳で凄い選択をしかかっていたんだなぁと。
たまたまなのですが、明日はその同期の誕生日らしく。この記事を綴っていたらPCの画面にポップアップで幾度も表示され。
その同期も一緒に居た会社を辞めた後は独特の人生を歩んでいます。有名ジャズクラブの店員やバーの経営、そして現在は海外に渡り日本食レストランを営んでいるらしく。
元気にしている姿はSNSの写真でも時々確認出来ています。相変わらず逞しいなぁと。

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