ベランダでイップクしていたところ、何処からか手を叩く音が。
斜め向かいのお婆ちゃんが自分を呼んでいました。
何か用事があるときは、毎度このパターンです。
フェンス越しまでやってきたお婆ちゃんは「テレビ直せる?」とのこと。
「家に戻って待っててください」と。
顔を洗ってから伺いました。
症状を聴く限り、テレビの電源が入らなかったり、入っても勝手に数分で落ちてしまうそうで。
その場で試してみたところ、一発でテレビは起動してくれて。そのまま数分待ってみましたが、勝手に落ちることも無く。
しかし、手動で電源を落した次は二度と起動せず。
どうやら、半壊れというか再現性の高めな故障の様です。
起動しなくなったテレビの電源ランプは明るくなったり暗くなったりの繰り返しで。点滅とはまた違うゆらゆらとした点灯で。
恐らくテレビ本体の電源周りが壊れてしまったのでしょう。
念のためコンセントの抜き差し等も試したのですが、症状は変らずです。接触不良の問題でも無さそうで。
昨夜はたまたま起動したそうで、一晩中テレビはそのままにしていたそうですが、朝には落ちていたそうで。
電源周りのトラブルですと、火災の恐れもあり、逆にコンセントも抜いていた方が良いかと。
購入してからまだ7年くらいとの話でしたが、本体背面の製造年を確認したところ2010年製でした。
12年以上使えた家電なので、元は取れたと喜んで良いものかと。
修理すれば使えるのかも知れませんが、下手に修理するより買い替えた方が安かったりで。
お婆ちゃんとしては、修理も買い替えもしないつもりだそうです。2階に小型のテレビがあるそうで、それを持ってくると。
だったら、今のうちに自分が入れ替えてあげようかと提案したところ、自分で出来るそうで。
部屋が散らかっていたのかもしれませんが、大丈夫なのかちょっと気になったままの帰宅となりました。
オチも何もない話で恐縮ですが、人様の家にあがるのは久し振りだったので、ちょっと新鮮な空気というか。
飼われている子犬はいつものようにおとなしく、自分の横で作業を見守っていて。
実家もこれくらい近所だったら、色々と助けてあげられたのになぁと思い返したり。
昨年亡くなった母の遺品整理をしていた際、母が使っていたパソコンを起動してみたところ、OSは何とWindowsXPでした。
よくこんな古いのを使っていたなぁと。だいたい、メーカーのサポートは何年も前に終了していましたし、主要なブラウザーもほとんどサポート終了で。
詳しい方に設定してもらったのか、ちょっとマイナーなブラウザーでHomepageの閲覧は可能だった様子です。
助けを求められたら、自宅で余っていた古いノートPCを届けていたのに。
しかし、晩年の母は自分の帰省をひたすら拒んでいて。自宅には誰も入れたくなかったらしく。
母本人も半ばゴミ屋敷と化した家の中を気にしていたのだと思います。
親子なのだから、そんなの気にする必要など無かったのに。
その点、先ほどのお婆ちゃんの家の中はとても片付いていました。
恐らく母よりも年上だと思うのですが、毎日の犬の散歩のお陰もあってか全然しっかりされていて。
冗談も仕掛けてくる余裕のあるお婆ちゃん、なかなか大したものです。
この街に引越す際は、近所付き合いは最低限にしようと決めていたハズなのですが、結局またそれなりの近所付き合いになってしまい。
それなりというより、集合住宅暮らしの立場としては多い部類かと思っています。
やはり一階の部屋で庭があると、それが縁になってしまうのかな。
引越前の下町暮らしも面白かったのですが、近所付き合いを通り越してしまい、地域活動にどっぷりハマってしまい。
これも皆が仲良かった頃は面倒なお手伝いでも後味は良く。しかし、その仲が崩れ始めた後は悲惨としかいえない状況が続いてしまい。
代々その土地で暮らしていたご家庭も、そんなのが面倒になって何世帯も遠くへ離れてしまい。
大きなお祭り等で地域住民が集まる場面では喧嘩になってしまう流れも多く、自分もいつからか一切参加しなくなってしまい。
地域の絆が崩れた原因は東日本大震災にもあったと思います。あの年の大きな祭りが急遽中止になってしまい。
二年に一度の本祭りは、どうやらガス抜きの役割もあった様です。その間にくすぶっていた地域の様々な問題も、あの祭を皆で乗り越えれば全て水に流せた様で。
あと一ヶ月少々であの本祭りです。
前回はコロナ禍で中止だったらしく。
タイミングが合えば、ちょっとだけ様子見に行ってみようかと。