数日前に某SNSで大変そうな人を見掛けました。
80代の母親が被害妄想で近隣や警察に迷惑を掛け、その母親を保護入院させた息子さんでした。
母親は何の根拠もなく近隣から嫌がらせを受けている妄想を持ち、夜中でも大声で叫んだり。警察にも苦情が幾度も届いたそうで。
被害妄想者本人のSNSアカウントや、被害妄想者が近隣で暮らすSNSアカウントなら観たことがあるのですが、家族がその症状で対応に苦労されているパターンは初めてでした。
この方のアカウントは比較的新しく、事の発端まで投稿を斜め読みしたものの、相当な苦労を重ねている様子でした。
現在、母親は保護入院中だそうで。
この母親は若い頃に離婚を経験し、女手一つで娘と息子を育て上げたそうです。母親の住まいは一軒家で独り暮らしだそうで。
母親が被害妄想を訴え始めたのは十年ほど前だったか。近隣とのトラブルが絶えなくなり、一人暮らしの姉が自宅マンションで母親を預かることになったそうです。
姉のマンションでもトラブルが絶えず、そこに住み続けるのも危うい状況に陥ったそうですが、気の毒なことにその姉が癌で昨年他界してしまったそうで。
今度は息子さんが対応することになったそうです。母親は実家に戻り一人暮らしを再開していたそうなのですが、既にトラブル続き。
息子さんは母親を保護入院させられたそうです。激しい抵抗にあったそうですが、民間の救急車の対応で何とかしたそうで。民間の救急車なんて国内にあることさえ自分は知りませんでした。
救急隊員はそういった方への対応に慣れている様子でした。しかし、これが結構な費用らしく。更に母親からは恨まれ。
精神科に入院した母親は公衆電話から息子に時々連絡をよこすそうですが、不満や不平が多いらしく。話を読む限り、何も改善していない様にも思えます。
主治医からの話では、若い頃から既に症状があったのかも知れないと。
保護入院の期間は三ヶ月、現在は転院先探しで大変だそう。民間の救急車での移送は高額なので、自分で出来るか迷えていたり。
また、入院直後に近隣へお詫びの挨拶にも回ったそうですが、相手の夫婦揃って怒りが収まっていなかったり。
悲惨としか言いようがない話でした。
息子さんは恐らく五十代くらいの真面目な会社員で、ご家族と暮らしているそうです。
奥さんがまた良い人らしく、入院に必要な下着類の準備とか献身的で。
息子さんも普段は仕事で忙しい中、母親の対応を含めると体力的に厳しい部分があるそうで。
女手一つで二人の子を育て上げた感謝の念で対応されているそうですが、相手は病人といえども疑われたりするのはやはり辛い様子でした。
上記の話については、同様な立場の方の書き込み等も夜中に読んでしまったので、話がごちゃ混ぜになっている危険性があるのですが、大意はこんな流れでした。
母親が80代という高齢だったから、まだ対応しやすかったのかなぁとも思えていたりです。
被害妄想者のSNSアカウントを観ると、60代未満の方が主で互いに間違った情報をSNSで補完し合い、独特の用語を使いがちで。裏には迷惑な巨大組織があると疑いがちで。
80代ですとネットも使えない方がほとんどでしょうし、体力面でも暴れられる範囲はそんなに広く無さそうで。それでも言葉の暴力は激しい様子ですが。
今年に入ってから認知症の症状が悪化している身内が自分にも居るのですが、距離的に離れすぎた暮らしなので打つ手もありません。
地元の福祉に丸投げしているような状況で、申し訳ないと思っています。
被害妄想にまでは至らないまでも、不都合なことがあると相手のせいにしがちな症状なので、自分からの連絡は抑えているところです。
まぁここまで酷い症状じゃなくて良かったなぁと。
上記の母親の件については、似たような被害妄想者のSNSでの書き込みを観る度に「家族は何をやっているんだ?」と思いがちでしたが、まともに対応するのはかなり困難そうで。同居していた家族が逃げ出す例も少なく無かったです。
考えさせられたドラマは現在も進行中でした。