- ジャックの背中の端子がボディに接触したり、ジャックを締め付けるナットが浮いている。
- 導電塗料の塗布と、干渉部分のボディ削りだし。 ジャックの端子も短く切断。
かれこれ二十年以上気になっていたエレキベース「Steinberger XT-2」を先週土曜に入手しました。
90年代から気になっていたのですが、「今時そんなのベルボトムのジーンズを買うようなもの」とプロ志向のベーシストな友人に馬鹿にされたりで。
自分が今回入手したのはコピーモデルのSpritというブランドか何かで、これまでに幾度も店頭で試奏していました。毎度思うのは「ネックが太く、ボディと弦の隙間が狭く、弾きにくい」でした。おまけに音も単調で。
かれこれ三十年所有してきたFender JapanのJazz Bassはその辺がとても良く出来ていたのもあります。
ともかく、スタインバーガーのデザインが自分は好きで、いつか購入しようと思ってきたのでした。
本当は黒色が欲しかったものの、在庫を持つお店が無く、次候補の白を選びました。まぁこれも何かの縁ですし、手垢も目立たず。
帰宅して自宅のFender社Bassmanなアンプで鳴らしてみると、やはり弾きにくく残念な音です。ノイズも拾い気味。
早速電気回路周りを取り外し、ピックアップやサーキット周りの窪みに導電塗料を塗ることに。
塗料が乾いたところで外した部品を組み付けて音を確かめようとしたところ、アンプからは全く音が出ず。
ボリューム回りを外さずに導電塗料を塗ってしまった為、サーキットの何処かでショートしてしまった様子です。
最悪。
サーキット周りに付着した塗料をある程度落としたところ、アンプからも少しは音が出るようになりました。
どうにも漏電気味の様子です。
仕方ないので、秋葉原までボリュームを買いにいことに。ついでにチンケなコンデンサーも入手。
入手したパーツを交換してみると、アンプからもしっかり音が出ました。
しかし、ボリュームを固定する位置によって鳴らないことも。
パーツが収まる容量が小さすぎるので、組み付けが悪いとボディ側の導電塗料と端子が接触してしまうようでした。
あと、出力ジャックの組み付けが元々悪く、ジャックがガタついていました。
これは自分のせいではなく、設計ミスか加工ミスの様子。
これもトラブルの元になりそうなので、ジャックの反対面のボディを彫刻刀で削ることに。
ボディの木材はけっこう硬く、この作業は二時間ほどかかりました。ともかく接触面が水平でないもので、取り付け用のナットが浮いている状況を何とかしたく。
この件も何とか片付きました。
あと、定番の改造です。
ブリッジ部分にチューニング用のノブが四つ付いているヘッドレスなのですが、このノブがかなり硬く。テフロンのワッシャーをかますと改善するとのことで、ホームセンターにて使えそうなワッシャーを入手。
これで少しはマシになったようです。
最期はストリングアダプターの取り付け。
スタインバーガーはそのままの状態ですと一般的な弦が使えず、専用弦はけっこう高価。
三千円ほどのアダプターを付ければ、一般的な弦もそのまま使えるそうで。
ついでに、部屋に転がっていた新品のダダリオ弦に交換。
普段利用しているFenderのジャズベにも使っているこの弦、少し細めだからか交換後は弾きやすくなりました。
また、音もちょっと響きが良くなったような。
まぁ良い悪いのジャッジは難しく、倍音がちょっと豊かになった様子です。
しかし、やはり音質は単調です。厚みが薄いというか、密度が薄いというか。
改善するにはピックアップの交換くらいしか手は無さそうです。
定番のEMGはアクティブタイプだそう。これだと四角い電池を無理やり搭載する必要があったり。
上記の友人はMoonのアクティブタイプのベースを利用していたのですが、これもサーキット周りが窮屈で、時々断線な故障に見舞われていて。滅多に開くべきスペースではない作りというか。
音は良かったのですが、電池切れのリスクは面倒臭そうで、あまり良い印象が無く。
パッシブタイプで値段も含めて良さそうな製品があったら載せ替えてみたいところです。
出来れば、ボディを加工せずに載せられれば最高なのですけれど。
弾きにくさについては弦高調整等と少し慣れてきたからか、ちょっとはマシになった感です。
何より、安い楽器だから最初から大胆な真似が出来たり、手を加えた方が愛着も湧いたりです。