Jazz Bassの修理

かれこれ二十年以上利用していたFender JapanのJazz Bassがいよいよ使い物にならなくなりました。
ほとんどノイズ・マシーン。

当時のFendar Japanは、合衆国のコピーモデルで、新品でもB級品扱いでした。
オリジナルのコピーでしかなく。

当時流行っていたFusion系で上手かった友人は、高価なMoonとか使っていました。(自分の周りだけだったのか不明)
我流の自分は、見た目と安さと店頭で触れた弾きやすさで、Fender Japanの五万円前後を入手していました。
肝心の音も決して悪く無くて。

まぁ、我流で弾いていたので、オモテで披露する機会も無く。
好きな曲の好きなフレーズばかり、コピーしていました。
最初から最後まで弾ける曲なんて無かったのかも。

それが、社内バンドのピンチヒッターでオモテに立つ場面が訪れまして。社会人六年目くらいの頃。
古いJazzからFunk、流行歌まで伴奏する立場。
あまりにも速いユニゾンはパスしたものの、サックスがとてつもなく上手い爺さんとは、休憩時間にブルースを楽しんでいて。
学生運動時代(自分の生まれた頃)にリアルタイムのJazzを演っていた連中は、気合が入っていました。(他にやること無かったそうで)
二十歳以上若い自分は、お年寄りから火炎瓶を投げるようなお叱りも受けたり。(俺のソロを邪魔するな!と)

しかし、爺さんの演奏はカッコ良く、ただただ謝るのみ。
とても、反論なんて出来ませんでした。

その時から、自分のBassはノイズが大きかったんです。
ノイズマシーンでしか無い場面、演奏中断だったり。
タイミング良ければ問題無かったのですが、何でそうなるのか分からず。

更に十数年経ち、たまにそのBassを弾いてみると、いよいよノイズしか出ず。
本日は、半年程前に秋葉原で入手したサーキット(ボリューム類)周りのAssyを半田ゴテで交換してみました。
千円くらいで入手出来た安物です。

しかし、全く改善せず。

色々触ると、リアのピックアップ周りが駄目な状況の様子。(そうでなければ良いなぁと、安価な選択肢に逃げていました)
純正ですと、フロントとリアのセットで安い楽器が一台買えてしまうピックアップ。

貧乏学生だった頃から所有している道具って、どうにも愛着あって。
当時のFender Japanの一部は本国に負けない程しっかりした造りだったそうです。(フジゲン製)
木製の楽器は、湿度の高い日本で本来の性能を出せないとも聞いていましたが、当時の本国より工作精度そのものが優れていたらしく。
ジャパンビンテージとか言われているそうです。

一年以内には、続きの修理をしたいところです。