


311の黙祷が終わった時刻に、秋月さんでオシロスコープキットを入手しました。
またしても、一般人にはどーでもいー話題ですが、マニアックなネタを綴ると、アクセス数は素晴らしく。
ともかく、数年前から気になっていた商品の購入です。
値段相応のシンプルなオシロスコープですが、有るのと無いのじゃ大違い。
各種信号の入出力の差を診たかったので、出来れば2ch(某巨大掲示板ではありません)に対応していてほしかったですが、やはりこの値段なら贅沢は言えません。
一緒に購入したものは、1000円のプローブと、そのプローブ用に必要な変換コネクターです。(簡易プローブ組立キットみたいなのも本体に同封されています)
9VのDC電源は部屋に転がっている12VのDCアダプターで代用できたので、本体込みで〆て6000円未満。
組み付けは最初から老眼鏡が必要でした。
面実装系は最初から組み付けられていましたし、部品点数もそんなに多くなかったので、難易度は中レベルかと思います。
しかし、LCDユニットと接合するピン類の半田付けは、けっこう面倒でした。
2P*2と20P*1の作業、特に2Pが厄介で。
組み付けの参考になるサイトは沢山あるので、色々と検索されてみてください。(数年前の初期ロットとは作りが異なる様子で、総じて楽な方向になっています。注意点も若干異なりますが、念には念の姿勢は重要)
初めて半田付けをされる方は、数百円の単体動作可能なキットから慣れた方が無難かと思います。
自分は過去に沢山の失敗を経験しているので、三十年蓄積したドジは意味あったと思います。
速い人ですと、1時間で完成できるキットなのですが、失敗は避けたかった為、途中途中でチェックしながら3時間で完成しました。
LCDユニットと接合するピンのブリッジは特に入念にチェック。これをドジるとかなり面倒な修復作業になりそうで。
製作マニュアルは印刷された紙も入っていますが、不鮮明なので、対象サイトのPDFを観ながらの方が無難でした。どちらも英文ですけれど、電子回路をある程度読める方でしたら、理解可能な中学生英語レベルです。
完成品で最初に試した信号はSPECTRUMのFLYという曲の右側チャンネル。
ちゃんと、波形が出ました。
その後、5VのDC電源出力を計ったところ、しっかりしたスケールを確認できました。
製品に求めたスペックは以下です
・可聴周波数プラスαな帯域→CD音源の20kHz/デジタル音源の192kHzを考えれば1MHzもあれば十分
・使える常態で5000円未満→本体だけなら4000円で入手可能(自分が購入したのはLCDのちょっと高級なの)
・製作に極端な熟練を要さない(面実装は避けたい)
・製作に半日を要さない
・半田ゴテとテスターだけで製作出来る
まだ使い込んでいないので、大きな口叩けませんが、自分の用途では十分実用になりそうです。反応速度の鈍さも許せる範囲です。
簡易なスペクトラムアナライザーにもなるらしく、小さなLCDに夢が詰まっています。
次はファンクションジェネレーターとかを作ってみたいです。
音質の違いみたいなのを、目視してみたく。
こんなキットが三十年前にあったなら、別の人生歩んでいたのかなぁとも。
当時一番安かったトリオ(現ケンウッド)のオシロスコープは三万円以上した記憶です。
とにかく、当時のラジオ少年には、いい時代です。
ガァ