ヴァンゲリス

Twitterのタイムラインで知ったのですが、ヴァンゲリスさんが他界していたそうで。
バブル全盛期の80年代終わり頃、乗りに乗った東京でJ-WAVEが開局し、週末の夕刻の番組でOPにヴァンゲリスの曲が採用されていました。
曲は映画「ブレードランナー」のテーマだったのですが、重たく響いていた記憶です。
あの映画はあの演奏が引き立てた部分も多々あったかと。

当時、自分もベスト盤のCDを入手し、その後も愛聴し続けた一枚となりました。
自分、鍵盤楽器を嗜むものの、シンセサイザーの音色に反応する機会はそれまで少なかったです。冨田勲さんくらいだったか。
それが、ヴァンゲリスさんの作品に登場するシンセサイザーはどれも神々しく。
ギリシャ出身の謎めいた奏者だったのもあり、育った環境も影響しているのかなぁと。

ヴァンゲリスさんを初めて知ったのは80年代初頭のベストヒットUSAにて。
映画「炎のランナー」のテーマがヒットし、それが何故かロックの番組で紹介され。
どうでも良いのですが「ブレードランナー」に「炎のランナー」。たまたまですがランナーが好きだったのかな?(そんなワケ無いのですが)

ご冥福をお祈りいたします。

指揮者の居ない第九

昨夜のこと、ちょっと面白い番組を観て楽しんでいました。
指揮者無しでベートーヴェンの第九を歌う企画な番組で。

演奏の途中で目まぐるしくテンポの変る曲の一つなのですが、かなり見事に演奏は纏まっていました。
ちゃんと粒が揃っていて。
そして、自分も一緒に謳ってしまいまして。
まさしく歓喜。この季節の第九もいいもんだなぁと。

つい最近、指揮者の話題を古い友人と出したばかりでもありました。
中学の合唱コンクールで難易度の高い曲を選択したのですが、練習の甲斐もあり上手く纏まって。
しかし、本番では大ドジが。指揮者は自分。
まさかそんなことになるとは想定外な、ピアノと歌唱がズレてしまい。
ピアノは舞台からちょっと離れた場所での演奏で、それが原因だったのか判りませんが、ともかく派手にズレてしまい、修正が困難。
途中のピアノソロ以降はピッタリ合ってくれたのでホッとしまして。
狙っていた金賞は、これでは無理だろうと自分は半ば諦めていました。
しかし、それでも金賞を取れてしまい、もう一度演奏させて頂き。
その演奏はこれまでにない程完璧でした。
ピアノを弾いていた女生と、その話題になったのは十日ほど前でした。

そもそも合奏で指揮者が必要な基準とは何なのか。ちょっと考えてみたのですが、謎でした。
クラシックでもジャズでも小編成であれば指揮者が居なかったり。やはり、大所帯になると纏め役として必要なのかな?
ピクニックコンサートで小澤征爾さんがガーシュインを上演した際も、オーケストラとジャズ畑出身のバンドは結構なズレがあったなぁと。

昨夜の第九の演奏は比較的小編成な構成でしたが、あそこまで纏まりがあれば、指揮者なんて居なくても良いのかな?と思えてしまったりでした。
まぁ居た方が纏まりやすい存在だとは思います。

買わなくて良かったのかも

大瀧詠一の好きな曲がCMで最近流れていました。
アルバム「A LONG VACATION」は発売当初から兄が聴いていて、自分も大好きです。
「NIAGARA TRIANGLE Vol.2」も同じくらい好きなアルバムで。
その後のアルバムも何枚か所有していますが、印象の薄い曲が多く売れた前作の惰性路線かなぁと。

それ以前の楽曲についてはあまり詳しくないのですが、たまにラジオで流れてぶっ飛んだりしていました。こんなの誰が聴くんだろう?と。
全く路線が異なりまして。それも何故か音頭に拘りが。

ピーター・バラカンはアルバム「LET’S ONDO AGAIN」がお好みらしく、番組内で「ハンド・クラッピング音頭」を取り上げたり。
この曲は何故か自分もちょっと好きだったりです。
Youtubeでは載ったり消されたりの曲ですが、久し振りに検索してみたところ、また載っていました。

しかし、「A LONG VACATION」の前作がコレだというのが相変わらず驚きです。
そして、ミリオンセラーなあのアルバムも登場から四十年以上経つんだなぁと。
若い人にもファンは多いそうなのですが、当時の星セント・ルイスなんて知らないだろうなぁと。

高校時代に発売された「NIAGARA BLACK VOX」については、買うべきかどうか当時けっこう迷えました。
あれを買っていたら、きっと変な方向に進んでしまったんだろうなぁと。
買わなくて良かったのかも。

カルメン

ビゼーの傑作「カルメン」が、幼少期から耳にこびり付いています。
兄が市の合唱団に所属していて、クラシックコンサートのチケットを入手しやすかったのもあり、当時は生演奏を聴ける機会が多く。
そんな中で、たまたま観たカルメンが衝撃的でした。

日本語訳で上映されたそれは、かなり無理のある歌詞で、大人の恋愛はこんなに露骨なセリフなのか?と驚いてしまったり。
特に「好きなの!」と何度も絶叫する辺りが。
トラウマとまでは言いませんが、なんじゃこりゃ?でした。
演じる方も聴く方も、コレの何処が面白いのか不思議でしょうがなく。

それから十年以上経ち、バブルの時代。
この頃のCMはドラマティックな映像が多かった感です。六本木のミツワ自動車のCMは特にインパクトありました。
当時はポルシェの正規代理店で、そのCMの映像は美しく、音楽はカルメン。
日本語訳されていないホンモノのカルメンは、なんとイカしたものかと。
ミツワ自動車のショールームに伺ったことがあったのですが、車の展示の仕方からいってセンスがありました。
車の後方下には大きな鏡が設置されていて「ここにエンジンがあるんだ」と主張していて。
他車では見たことの無い表現方法でした。ともかく、誰の真似でも無いオリジナル感でした。

更に十数年経ち、クラシック畑の歌い手さんとお話出来る機会がありました。
自分はオペラに詳しくなかったものの、幼少期のカルメンのエピソードを伝えてみたところ。
無理矢理日本語にした歌は、実際に無理なのが少なくなく、演ずる方も笑ってしまうことがあるそうで。
勿論、本番で笑ってしまう事は無いのでしょうけれど、プロでもそうなんだなぁと。

演奏に限らず、タイトルの邦題も無理がある作品は少なくなく。
フランク・ザッパの邦題については、相当イカれています。

Gary Brookerさん

Gary Brookerさんが亡くなられたそうです。
自分はこの曲しか知りません。バブル時に一世風靡したアートフォースなシルビアのCMです。

静かなのにインパクトあるCMでした。
クルマ自体もカッコ良かったのですが、あれは売れに売れ過ぎました。2ドアクーペの全盛期でした。
FR駆動だったのもあり、走り屋からも評価を受けていたそうです。86と共に酷使された車両が多いのか、最近めっきり観掛けなくなりましたが、既に三十年前の車体ですし、仕方がないのかも知れません。

曲の話に戻ります。
Gary Brookerという名前さえも覚えていなかったのですが、曲だけはよく覚えています。
しかし、他の曲を自分は全く知りません。いわゆる一発屋だったのかも謎で。
ただ、大昔に太田裕美さんのラジオ番組で紹介されていました。
太田裕美さんが中学か高校生だったかの頃、音楽の教室からこの曲が流れてきて、皆で聞き惚れていたそうで。
自分としても太田裕美さんは偉大なミュージシャンで、やはり若い頃から聴く耳持っていたんだろうなぁと。

天国にいちばん近い島

昼過ぎに21MHzでFT8を覗いたところ、FK8GXという見慣れないコールサインが。
何処の国だろう?と検索してみたところ、ニューカレドニアからでした。映画「天国にいちばん近い島」の舞台となった美しい海の島。
映画は予告編しか観たことがないのですが、いつか伺ってみたい南国の島なイメージで。デビュー間もない頃の原田知世さんが主演していた記憶です。

昨夜はローカル局さんとラグチュー中に「テレビの1chを点けてみて」と。
なんと、 Village Vanguardが画面に登場していました。
先日、ローカル局さんと話題に出していたマンハッタンにあるJazzスポットで、伝説の店です。ローカル局さんにはその後にEvansのBoxセットをお貸ししたりで。
そのCDをお返し頂いたのが二日ほど前でして、あまりにも出来過ぎた話というか、偶然にしても凄いなぁと。
Village Vanguardは22年前に自分も訪れています。生きているうちに一度は伺いたいJazzの聖地でした。

番組は直ぐに録画したのですが、最初から観てみたいなぁと。運良く再放送が近日中にあるそうで、それも録画予約。
途中から観た番組は、その後も店内を詳しく紹介したり。何でもテレビ局の取材は初めてだったそうで。
そういえば、自分も初訪問まで映像を観たことが無かったなぁと。内装はちょっと変わっていて、壁には60年代風な現代アートや、スーザフォンみたいなカタツムリ状の金管楽器が飾られていたり。
面白いことに、番組で映った内装も22年前のままで。

番組では、パンデミックで被害を受けたJazzマンが何人か登場していました。日本人のピアニストは襲撃されて腕に大怪我をしてしまったそうで。
ニュースでは知っていましたが、この人だったんだなぁと。
他にも著名なミュージシャンが何人も登場していたものの、ここ三十年くらいの新人さんを自分はほとんど知らずです。
店内に飾られていたJazzマンの写真はどれも60年代くらいまでのビッグネームで、自分が知るのもその世代まででして。
実際、自分が所有するアルバムの多くも、その世代までで。

食わず嫌いは良く無いのでしょうが、あの時代までの名盤だけでも凄い枚数が世の中には存在し、とてもじゃないのですが現代まで含めたらカバーし切れずです。
一度聴いただけで、これは凄いと思って入手した若い人はEsperanza Spaldingくらいでした。
以前にもこのBlogで紹介しましたが、ラジオで流れた新曲のボーカルとベースが異常に上手くて、何者?だろうと検索したら、ボーカルもベースも同一人物の女性で更にたまげまして。

画像はオバマ大統領を前にした生演奏。オバマ大統領も大ファンだったそうです。
オバマさん、いい耳してたんだなぁと。

らしさ

ロックにはロックらしさ、フォークにはフォークらしさが必要と思っています。
80年前後のRCサクセションや吉田拓郎のアルバムを僅かに所有しているのですが、これがちょっと期待外れだったりでした。
どちらもストリングスの音が中途半端に入っていたりで、らしくなく。
アレンジによってはもっと良い方向に持って行けたんだろうなぁと。
正直、これでは歌謡曲の雰囲気と変わらないなぁと。

なので、そこら辺のアルバムを入手するなら当時のライブ盤の方が、らしさがある感です。
実際、吉田拓郎の73年のライブ盤は今聴いてもカッコ良く。
極端な話、フォークなんてギター一本で録音した方が良いのかもと。
まぁ、偏見の相当入った意見だとは思います。

ストリングスが入っていて上手くまとまっているのは大瀧詠一辺りでしょうか。
ジャンル不明な”A LONG VACATION”はJazz畑の天才ピアニストな前田憲男さんがストリングも担当していたらしく、安っぽい音にならなかったとも思います。
学生時代に生演奏を偶然聴けた前田憲男、やはり凄く。自分はそれまで日本のJazzを馬鹿にしていた性質でして。
特にテレビでよく見かけた晩年のジョージ川口など、勝新太郎と同列の終ってるオッサンと片付けていて。
ただ、勝新太郎さんについてはその後に観た古い映画で考え直したりしています。仕事は真剣だったんだなぁと。
ジョージ川口は未だ謎。

話を戻して、Jazz系でストリングスが美しかったのといったら、Nat King Coleです。

貧乏学生の頃だったかに大磯ロングビーチのCMで流れていた一曲、Stardust。
映像も美しかったCMですが、この曲抜きではインパクトも薄かったと思います。
しかし、このお陰で大磯ロングビーチは海外より遠くの楽園なイメージになってしまい。

娘さんのナタリーはとても綺麗で、桑田佳祐は「お父さんに似なくて良かったネ」とラジオ番組で漏らしていたり。
桑田佳祐も、聴いている曲のジャンルが半端ないというか。そんなネタを出されても、若い世代は知らないだろうに。

久し振りに聴いたスターダスト、やっぱり美しいです。