お国柄

サッカーのワールドカップの話題です。そればかり続いてしまい、スミマセン。
今回はお国柄について。

アメリカ人に囲まれる職場で仕事をしている友人と話をしたのですが、今回のワールドカップの話題は職場でほとんど出ないそうです。なので、友人もサッカーの話題はほとんど通じず。
アメリカのスポーツというと、野球とアメフトとバスケといったイメージですが、実際にその通りらしく、アメフトやバスケの試合によっては職場でテレビをつけて大いに盛り上がっているそうで。
アメリカだけインチやマイルやポンドといったマイナーな単位系を用いたりしているのも不思議でしたが、文化面も異なる感です。
逆に、サッカーについては出張で伺ったヨーロッパの国々でもアフリカでもメジャーというより大人気なスポーツで、その話題さえ知っていれば現地の人と打ち解けられるくらいの勢いでした。(自分には疎い話題でしたが)

日本はどうかというと、明治維新後に欧米から様々な文化を取り入れてきた中で、スポーツについては独特の文化を歩んできたのかなぁと。
恐らく、明治の最初の頃はアメリカよりもヨーロッパから入ってきた文化が多かったのかなと。なので、技術面ではグラムやメートルといった単位を採用したのかと。
芸術系についても、そうかも知れません。絵画や音楽、文学も。
スポーツもほとんどはヨーロッパ寄りな印象ですが、世界的にマイナーな野球が日本でプロのスポーツに育った経緯は調べても居ませんが不思議です。
世界規模の野球の試合でも、そもそも参加国が少ない印象ですし。
やはり、ボール一個だけで楽しめるサッカーは何かとシンプルで受け入れやすいのかなぁと。

お隣の国はサッカーに関しても不思議な場面が多かった記憶です。
嫌韓とまでは行きませんが、韓国はどうしてそうなるの?な場面が日本人と近い民族ながら不思議で。
今回のワールドカップの初戦でも、スウェーデンとの試合では韓国のラフプレーが目に付いた感でした。スウェーデンに負けてしまった試合後も色々と問題があった様子です。
「判定を再審査」や「イケアの不買運動」等、何とも後味が悪く。

後味の悪さは今に始まったワケでは無い様です。
2002年の日韓共同開催のワールドカップでもラフプレーが酷かったらしく、対戦相手に怪我をさせるプレーが当たり前で。
自分はサッカーに詳しくないのもありますが、韓国のラフプレーについて当時の日本もあまり報道しなかった記憶です。うろ覚えですが逆に体当たりな韓国の姿勢を評価していたような記憶も。
「日本もあれくらいのガッツが無ければ勝ちあがれない」かの様な印象でした。
しかし、時が経ち分かってきた部分もありました。当時の対戦相手だった国は相当嫌な思いをしたらしく、審判の判断まで含めて韓国への不信感が未だに残っているらしく。
その後のヨーロッパでのワールドカップでも「試合前夜の対戦チームのホテル前でどんちゃん騒ぎをして睡眠不足にしてやろう」的な韓国のニュース記事を目にしています。実際にそれをやったとも(真偽不明ですが)。
後味以前に、試合前から嫌ですよネ。こんなの。
試合そのものもラフで、買収されたらしい審判のジャッジもアンフェアで、サポーターも下品な横断幕を広げたり、試合後も難癖付けてきたり、何じゃこりゃです。
そんな残念が積み重なり、近年では他国との交流試合も敬遠されている状況だったそうです。
実際、サッカーのエースプレイヤーは高額な報酬だったりで、つまらない試合で長い故障にされては馬鹿馬鹿しいでしょうし。何のメリットも無く。
普通なら途中で気付いて、自分達で改善する流れに繋がると思うのですが、それが無さそうで。

隣国である日韓はスポーツ以外でも問題を多く抱えているのが実際です。まぁ、隣国同士が仲悪いというのは世界中であったりなので、遠くの国から観たらそんなに特殊では無いのかも知れません。
ただ、世界が注目するサッカーというスポーツでもアンフェアを繰り返しては、韓国の特殊性が結果的にアピールされているのかなぁと。
韓国に対して否定的な文章を綴ってしまいましたが、学生時代の友人や仕事の繋がりで親しかった韓国人は居ましたので、個人間では信頼関係もあったりでした。なので、嫌韓にならないようには気を付けています。
何処までがお国柄なのか分かりませんが、どうしてそうなっちゃうの?な流れ、模範的な他国と試合を繰り返していれば見習う点もそれまで多かったと思うのですが。
Wikiも真偽不明な記載があったりするそうですが、根も葉もない記載は概ね少ない印象です。そんなWikiの記事もご参考に。

素敵なライバル

サッカーワールドカップロシアにて、昨夜のコロンビア対日本の試合、興奮がまだ冷めぬ本日、コロンビアではどんな報道がされているのか検索してみました。これが、発見のある記事で。 → 本文はコチラ

スペイン語は自分もさっぱり分からないのですけれど、便利な時代なもので、Googleの機械翻訳に頼ってみました。
その中で、日本選手に対する紹介が印象的でした。
「正面には教育を受けた日本選手が居ました。その文化の中には常に正義感があるので、」

日本人が海外からどう写っているのか、自分は気にしがちなのですけれど、何とも嬉しいというか。そして発見もあり。
義務教育とか道徳観念とか、国によって状況は大きく異なるのは知っていましたが、改めて考えさせられた感です。
Wikiでコロンビア共和国を検索すると、小学校への進学率は八割程度だそうです。その小学校の多くは私立だそうで、更に中学校へ進学する割合は六割程度。掛け算すると、五割を切っている中学進学率。
実際、平凡な日本人として社会に出てからは「勉強や知識の多くは義務教育範囲で通用する」くらいに思っています。逆に言うと、高等教育以降の知識を活かしている人など極僅かで、本人もほとんど忘れてしまっている感で。

テレビ放映で今回の試合後のコロンビアサポーター達を観ていると、何とも優しい対応でした。敵チームな日本に対して笑顔で「おめでとう!」な場面が多く。
この後味の良さはとても重要だと思います。相手への敬意というか、素敵です。
実際、国によっては負け試合後に審判の対応や相手チームへ難癖つけたり妬み節だったりを見掛けたりします。
この違いは何処から生まれるのだか。後味の良さって、やはり素敵だなぁと。結果は勝とうが負けようが「このチームと戦って良かった」な良い思い出にしたいものです。
学ばせて頂いた感です。

自分、映画「ロッキー」の一作目も大好きです。勝てるワケないシンデレラボーイなストーリー。
これに近いドラマな試合をリアルタイムで拝められて。

FIFAワールドカップ

今夜の日本初戦は感動的でした。
自分はサッカーに疎いですし、今回のワールドカップでの前情報もよく知らなくて。
知っていることと言ったら、直前の監督交代劇くらいでした。

柴又に引越す前まで暮らしていた神田明神下は古くからの小料理屋さんも残っていて、著名人の方も夜になると足を運ぶ機会が多かったそうです。
テレビを観ない自分は今活躍中の著名人さんにも疎く、多分幾度も町中ですれ違っていたハズなのですが、全く気付くことが無く。
神田祭の際は特に前夜祭の金曜日が無礼講気味で、そんな自由な雰囲気が自分は大好きだったのですが、サプライズで明神下を愛する著名人さん達も御神輿の棒に触れることがあって。
上記の写真は岡田監督が嬉しそうに担いでいる姿です。御神輿には慣れていないのか「重たい!重たい!」と笑っていました。自分も最初はそうでした。
「自分が力を抜いて御神輿を落としてしまったら大変だ!」ってな感覚で上下動の降りる場面で気合入れて支えてしまうのですが、一人くらい力を抜いても全然問題無かったりで。「みんなで担ぐもんなんだなぁ」と気付くまでけっこう時間が掛かったりでした。
日本サッカー協会の事務所が徒歩圏にあったので、夜の明神下は関係者の方が多く出入りしていたようでした。それでも、写真の通り岡ちゃんは何処にでも居そうなオッサンの姿で、説明が無ければ分からなかったというか。
で、何故にこの写真を今回の記事に載せたかというと、右の半顔の方がどうやら現監督の西野さんらしく。写真で見る限り、やはり何処にでも居そうなオッサンです。2009年の5月の撮影でした。
いきなり日本代表の監督に就任し、色々と大変だったと思います。

監督就任後の試合も負けが続いたりで、ロシアでのワールドカップ開催までは不安を誘う報道が続いていました。(随分前にイチローさんが大リーグでデビューする前も日本のメディアは酷い扱いで、結果的にあれを思い出す今回の展開というか)
ともかく、一度でもお会いしたことがある方でしたし、今夜の試合は気合を入れての応援でした。負けてもいいから全力で頑張ってほしいなぁと。
対戦相手は南米のコロンビア。南米のサッカーは強いイメージしか無くて。

コロンビア戦の開始前に知ったのは本田圭佑さんがベンチ待機だった件でした。自分が知っている選手は何年も前から活躍している本田さんくらいしか居なくて。その程度の知識しか無くて。どうして最初から出さないの?
いざ試合が始まると、日本がボールに触れる機会が多く「案外やるじゃん」な感でした。
いきなり早い展開で進む中、これはゴールが決まるのではないか!?と思っていたところでいきなりコロンビアのレッドカード。
日本のゴールキックが決まりそうなところで、コロンビアの選手がハンドしてしまったそうで。これが無ければゴールが決まっていたのかも!と落胆していたのですが、PKでしっかり決めてくれました。
そして、相手チームは一人外されて10名体制に。11名から10名になったチームの戦力がどれだけ弱るのか自分には分かりませんが、ともかく相手は強豪らしく。

その後の展開も力の差は大きくなかった様でした。おぉ、頑張っているなぁと。
コロンビアの選手は一人でゴールに突き進む実力も持ち合わせていましたが、日本の選手はしっかり抑えていて。ほんと、いきなり攻め込まれる場面が凄いスピードの中。
そして、日本の選手は相変わらずゴールキックを外しがちなものの、ヘディングでしっかり決めてくれたり。
テレビの中継も正直で良かったんです。

このまま勝ち越せるかも知れない中でのアディショナルタイムが5分と発表された中で「5分!」とか。(長過ぎ!)
その後の場面でも「危ない!」とか「助かった!」とか。もう、観ている側の心境と一致した解説でした。
解説になっていない叫びなものの「何だよこの一体感は」でした。
結果は勝てて、本当に嬉しかったです。いい試合でした。
どうしてそこで日本がファール扱いになってしまうの?とかアディショナルタイムの長さとか、不満な場面が幾つもあった中で、常に前を向いた潔い試合でした。
コロンビア側サポーターも、まさか日本に負けるとは思っていなかった落胆ぶりでした。

大迫選手を全く知らなかったのですが、ミラクルな存在でした。
Twitterでは「#大迫半端ないって」が合言葉だった様子で検索したのですが、これがまた面白かったです。
次の試合も応援します!

地面に吸い込まれたヒマワリ

ちと説明のつかない現象を一昨日経験しました。地面の中で何かがあったようで。
双葉が開いたヒマワリは茎の長さは10㎝くらいだったのですが、不思議な症状で消えてしまいました。地面に吸い込まれるように。
1)12時頃、普通でした。
2)18時頃、枯れてしまった様に倒れていました。
3)23時頃、幹が吸い込まれました。双葉だけ地上に。(双葉を引っ張っても抜けない)
4)06時頃、跡形も無く消えていました。

七ケ所に種を撒き、六ケ所から発芽はしていたものの、これでは五ケ所しか育ちません。
直ぐに種を植えたものの、それから半日後に気になって双葉が消えた場所をほじくり返したところ、出てきたのは僅かに残った根っこだけでした。

ともかく、「土の中から双葉が何か引き摺り込まれ、食べられてしまった」ような流れです。モグラは生息していない庭ですし、そんな力を持った昆虫とかって居るのでしょうか?
この記事を読んで経験ある方とか答えを知っている方がいらっしゃいましたら、教えてほしいです。
検索しても出てこない症状でした。

マンションで水漏れ

数日前から向かいの部屋の玄関前にバケツが置かれていました。
向かいの部屋は現在売り出し中で、清掃途中なのかな?と思っていたところ数日置きっぱなし。
今朝気付いたのですが、天井から水が滴り落ちていました。水漏れでした。
この玄関前からすぐ隣のエレベーターホールに渡って、天井からじんわりと水が滴り落ちていて。

雨が降ったのは二日ほど前だった記憶ですし、雨漏りよりは配管からの水漏れが疑わしいかと思われます。
屋上の排水口が詰まってプールになっていると、長期に渡り水漏れということも過去の仕事で経験していますが、屋上の防水工事は昨年実施されたばかりなので排水口も含めて恐らく問題無いだろうと。
まぁ、素人考えなので実際のところ原因はまだ分かりませんけれど。

漏れの原因と被害範囲が共用部内であれば良いのですけれど。
というのも、原因箇所や被害箇所が専有部の場合ですと、その区分の所有者に高額な修繕費が回ってくる危険があるそうで。
また、現在売り出し中の向かいの部屋は前の家主さんが引っ越された後に大掛かりなリフォームをしたばかりでした。床も壁紙もキッチンもバスルームも総入れ替えしたようなリフォームで。
その室内まで水漏れの被害があったら、また大変そうです。

うちのマンションはそろそろ築三十年にはなるかと思われます。大規模修繕は五年ほど前に実施されたとも聴いています。
ただ、その際には外壁周りが主だったとも聴いており、廊下で本日お会いしたマンション理事会役員の方の話では配管周りの修繕は数年以内に予定とか。
築三十年は、色々とボロが出てくるタイミングな様です。
ただ、修繕積立金の運用はまともに行っているらしいので、その点は安心しています。
管理費や修繕積立金が高いなぁとは思っているものの、こういったときは強みになるのかも知れません。戸建ての場合ですと、計画的に修繕費を積み立てている方など少なそうですし。

マンションの水漏れについて検索してみたところ、色々な例があるようです。
特に、上階での水漏れに気付くのは下階の方が多い様子で。その時点で下階には被害が発生しているワケで壁紙の張り替え等の費用は上階の方が持つパターンも多いらしく。
うちは一階なので、そういった問題は少ないのかな?と思われますが、水漏れに気付かないままというのも有り得そうです。
ちなみに新しめのマンションですと、そういった対策も含めて配管は床下でなく天井上なのが多いとか。(上水だけかと思われますが)

ともかく、今回の水漏れの件、早く安く片付いてほしいです。
そうでないと、向かいの部屋の買い手も見つからないでしょうし。この状況で見学に来る方は諦めるか大きな値切りに入るかと思われます。

アルファロメオ

ヨーロッパの車のエンブレムは何かの紋章系なのが幾つかある様です。
パッと見でどのメーカーなのかは分かるのですが、紋章の中の細かいオブジェクトまでゆっくり観る機会はナカナカ無く。
特にアルファロメオはゴチャゴチャしている系かと思います。

以前に新車を購入する際に安いモデルのアルファも候補にあがったことがありました。その際は故障が怖くて諦めたのですが、そのタイミングで知ったアルファの紋章の由来がちと驚きでした。
よく観たら、大蛇が人を呑み込んでいて。ちと怖いですよネ。
アルファロメオのお膝元の土地では大昔にサラセン人との戦いがあったそうで、それにちなんだ紋章だそうです。サラセン人とはイスラム教徒を意味しているそうなのですが、現代では問題にならないのかなぁとちと心配だったりです。

四輪ではありませんが、自分がVespaに乗っていたのはイタリア車への憧れもありました。デザインの美しさや乗り味です。
デザインの美しさについては観れば分かりますが、乗り味については人伝に色々な人から聴いていて。
安いパンダでも十分に面白いとか、ぶっ壊れそうな回転数まで回せられるとか、それで実際にぶっ壊れたとか。

新卒で入社した会社で知り合った同期の一人にボンボンがいて、大学時代はインテグラーレに乗っていたとのことでした。親が何社もの会社を経営していて母親から買ってもらえたそうです。本田のインテグラではなく、ランチャのインテグラーレです。
そのインテグラーレ、新車で購入してから数ヶ月後に首都高を走行していたところ、エンジンルーム辺りからボンッ!と音がして停止してしまったそうです。オイルパン付近に穴が開いたとか言っていました。

その後に会社の寮で知り合った先輩が同じ勤務先になり、過去にアルファロメオに乗っていた話が可笑しかったです。FRの運転が楽しかったとか、とにかく高速走行が楽しかったとか。
この方の場合はそれなりの収入があったそうですが、車の維持費等に無理があったそうで自己破産したそうです。本人による事故もあったそうですけれど、勝手に壊れた系の話は聴けず。
車両価格は無理なかったと思われますが、そこまでの魅力があった様子でした。

その後に気になったアルファは、ドイツからオランダへ帰るアウトバーン上でした。
自分達の乗っていたシトロエンの商用車がオープンの黒いアルファに勢いよく抜かれたのですが、次のサービスエリアで黒いアルファにまた遭遇してしまい。
乗っていたのはとても綺麗な二人組の女性で、黒いドレスもお揃いで。日本では観ることの無いようなキマり具合でした。

中古の輸入車屋さんでは少し古いアルファがかなり安く販売されているんですよネ。まぁ、日本車でしたら同じ年式ですと更に安いのでしょうけれど。
展示されている車体はどれもとても美しく。
ただ、故障頻度とか修理費とかが、やはり日本車に比べると高額そうです。

以前に古いVespaに乗っていたもう一つの理由は、壊れても自分で直せるくらい単純な作りというのもありました。
アジア製の互換部品はかなりの安さでしたし。以前にインドとかでノックダウン生産をしていたらしく、格安部品の入手は難しくなかったです。
たまにまた古いVespaに乗りたくなるのですが、自分が入手した十年以上前でもソコソコの値段。現在では更に高価になっているらしく。
そんなワケで、宝くじでも当たったらイタリアの四輪と二輪は高確率で入手してしまいそうです。

山での遭難

一週間ほど前から新潟の山で行方不明になっている親子の消息が不明なままで、ずっと気になっています。
それ程高い山では無かった様なのですが、低山でも危険だとのニュース記事もあり。
軽装で中途半端な時刻から登山を開始したのが問題だとかWeb上では批判も多い事故なのですが、これは自分も思い当たる節があって、決して非難出来ず。

二十年ほど前の自分はオフロードの単車で週末の野山を走るのが楽しみでした。特に奥多摩方面は単車で往復する一日ルートに丁度良く。
職場の開発チームと道志村へキャンプに伺った際は皆四輪で現地に向かったものの大渋滞。単車で登場した自分は渋滞の中でもすり抜け出来て、さっさと現地入りしたり渋滞にハマる皆の様子を観に戻ってみたりの往復。
同行した何人かはオフロードの単車に興味を抱いたようでした。終わりの見えない渋滞で空を飛べる自動車を見たようなものか。
それから数ヶ月後、単車仲間が二人増えました。

写真は日原街道経由で崖崩れの終点手前です。自分の好きなルートでした。ここが東京都だとは思えぬ風景で。
この仲間とは色々な場所へツーリングに出掛けたり、近場の多摩川でオフロード走行の練習をしたり、楽しい思い出が多いです。
一時期の自分は忙しかったからか、ツーリングに登山まで含まれているお誘いは断っていました。
しかし、ある日のツーリングでは天候も時間も現地で余裕があり、上記の崖崩れ現場から雲取山に登ろうということになりました。

装備はほとんど何も無し。皮のブーツとおにぎり二個くらいでした。
登山の最初は自分でもスイスイと歩けたものの、残り半分というところで自分は既にヘトヘトでした。脚はガクガク。
他の二人は最近既に幾つかの山に登っているからかペースが落ちず、自分は着いていくだけで必死。
そして、そのコースは思ったよりも危険で。途中は山肌のロープをしっかり掴まないと危険な崖であったり。その直下は百メートルはありそうな谷底で。
途中で昼食休憩を取って、登りを再開したものの、自分は文字通り足手まとい状況が続き。

心配になりました。
山頂まで伺う予定、無理して山頂まで行けたとしても帰りのルートを歩き切れるか自信が失せる一方で。
もう一つの心配が、まともな地図を持っていなかったことです(ツーリング用の縮尺率の高い地図は持参していましたが)。他の二人は自分じゃ気付かない標識のようなモノが目に入っているらしく、それを頼り進んでいるのですけれど、自分はほとんど気付かず。
頭の中を過っていたのは「自分を置いて二人で山頂まで往復して。自分はここで待ってるから」でした。
こんなワケの分からない場所で待っていたとして、戻ってくる二人が同じ場所を通過できるのかも不安でした。
バックパックの中にはカメラと三脚も含まれていて、途中で幾度も捨てたくなりました。少しでも身軽になりたく。

ただ、二人にあと少しだからと励まされて、何とか尾根までは同行出来て。オオダワという大きな看板の立った場所で自分は留守番することに。
さっきまで汗だくだったのが十分ほどで周りの寒さに気付ける状況になりました。
一時間を過ぎた頃に二人は戻ってきました。オオダワから山頂まではかなりユルいコースだったそうです。ただ、自分は安全を取りました。
心配していた帰りのルートは重力に逆らわない下山になるからか思ったより楽でした。人によっては下山の方が危ないと言いますが、自分はもう重力に逆らう体力が残っていなく。
エンジンの壊れた車でも坂道を降りるだけなら走れるワケで。ブレーキさえ壊れていなければ。

帰路の途中では数時間前に追い抜いた登山集団とすれ違いました。平均年齢六十以上の十人程の集団は重装備で、時間的にも山で泊まる様子でした。
「やっぱり若い人達は早いねぇ」と声を掛けられて。そんなこと無いです。自分がこの集団のような重装備だったら、ここまで辿り着けれるとは到底思えません。
二人に連れられた下山、やはり二人には自分に見えない標識か何かにちゃんと気付いている様子でした。
凄いなぁ。これ、自分がはぐれたら冗談抜きに遭難してしまうよ。

単車を置いた場所に戻ると、少し気持ちに余裕が出来たのか記念撮影を。それが上記の写真だったと思います。
山登りにしても、やはり練習とか経験とか続けないと危ないんだなぁと痛感しました。特に遅れを取る自分を見捨てなかった二人に感謝したり。赤の他人だったら置いて行かれたかと。
埼玉と山梨と東京の県境にある雲取山は標高二千メートル。雲取山という名前が素敵ではないですか。いかにも高い山なんだぞと。
難易度が高い山では無いそうですが、初めての自分には何かと無理がありました。

その数年後に愛知へ引越した自分は猿投の見晴らし台まで時々登り、体力作りに励んだものの、これは続かず。結局あの雲取山が登山の最後の経験になってしまいました。
では最初の登山は何だったか?と思い出してみました。小学校の遠足で登った高尾山か林間学校で登った「子の権現」辺りかと。
大晦日の夜にお世話になったおじちゃんと神奈川の大山に登ったこともあったなぁ。あの時は連れて行ってくれたおじちゃんが途中からバテちゃって辛そうだったなぁとか。

たまに山登りしてみたいなぁと思う時はあります。出来れば頂上の見晴らしが面白くて、途中のルートは自然が残っていて、人は多くも少なくも無く。
高尾山では観光地化し過ぎているなぁとか、富士山は日本一の高さだから、さぞや辛いだろうなぁとか。全く勝手な妄想です。
そして、以前の職場に登山を趣味にしている同僚が居て、幾度か誘われた機会がありました。この同僚は仕事上でも意地悪な部分があったので、毎度断っていました。
実際、別の同僚が富士山に同行したものの、途中からバテバテで週明けには噂になっていました。同僚曰く「奴は途中からお爺さんだった」と。
バテてしまった方の同僚は自分より一回り若く、週末はサーフォンを楽しむようなナイスガイ。体力も十分にありそうなのにサーフィンと登山では求められる筋肉が全く異なるのかな?
そんな体力の持ち主でもこのアリサマでは自分など無理に決まっていて。何より意地悪のネタにされてしまうのが心地良くなく。
やはり、一緒に行くなら気の知れた仲間に限ると思っていて。

そんな自分の経験ですが、冒頭の事故の件で思い出すと、雲取山ではかなり危ない真似をしていたんだなぁと改めて思いました。ともかく準備不足に行き当たりばったり。単独行動で無かったのは唯一の救いか。
直接の知り合いでは無いのですが、自分が大学時代にお世話になった研究室では、そこの教授が自分の入学前年に雪山で遭難し親子共々他界しています。環境問題の著名人だったそうで親子とも優秀な学歴の持ち主。発見されたのは次の春が訪れた頃だったそうです。
上記の富士山登山の話があった職場でも協力会社の社員が遭難で命を落としていたそうです。相当のベテラン登山家だったそうで、自分を富士山に誘った同僚もこの方に登山の魅力を教わったそうで。特に仕事の技術面では頼りになる存在で、知恵の出し惜しみをしない優しい人物だったそう。

【ヤマレコで読んだ記録】
昨夜のこと、別の遭難のニュース記事をたまたま見掛け、そのコメントの中に「ヤマレコ」という見慣れない文字を発見しました。「ヤマレコ」とは何ぞや?
ヤマレコは山を愛する人向けのコミュニティサイトらしく、一般的なSNSに比べてルート情報等の機能が充実しているそうです。
遭難時はヤマレコ繋がりの方が救助に向かう例もあるらしく。何だか凄い世界があったんだなぁと。
そのヤマレコの中で伝説となった方の記録がショッキングでした。一気に読んでしまいました。
けっこうな長文だったものの、単独遭難で何とか生きて帰ろうとした四十代半ばの男の記録です。

三重県の鈴鹿山脈へ日帰りで単独登山に向かったY氏は、下山途中でルートを見失う。その後今朝見掛けたベテランらしい別の登山家R氏と幸か不幸か偶然再会。
しかし、R氏もルートを見失った様子。しばらくはR氏の進むルートに着いて行くものの状況は悪くなるばかり。無駄に谷へ下りたりまた登ったり。
ベテランらしきR氏もミスルートに誘ってしまった立場の悪さからか、Y氏が提案したルートに従うも更に状況は悪化。
Y氏はパーキンソン病の持病を持つからか、体力を消耗したからか、途中から幻覚に悩まされることに。R氏には見えない誰かにY氏は話しかけたり助けを求めたり。
そんな嫌な時間が流れる中、まだ体力の残るらしきR氏は先行する何処かでY氏を置き去りに。

Y氏は途中で飲料水を求めて沢まで下りたり、また登りなおしたり。(遭難した際は発見されやすいよう基本的に下りない方が良いとされているそうですが、水分補給のためには仕方なかったのかも知れません)
遭難から数日目にはお尻に違和感を覚え確認したところ、腸の中で卵からかえった蠅の幼虫がお尻からわき出していて。山ヒルやムカデにも幾度も襲われ。このまま虫の餌になってしまうのか?
もう幾度も幻覚の救助を観た一週間目、僅かに残った腐った食料も既に無く装備品も随分と失った中、力を使い果たし沢で横になるY氏。
そこへヘリの音。しばらくして人の声。今度もまた幻覚であろうか?

上記が記録の要約ですが、最後のヘリの音と人の声は本物でした。発見されたY氏はその後ヘリで救助され、入院し、一命はとりとめました。
身体が回復した後にY氏は登山活動を再開するのですが、翌年には前回遭難した場所の近くで再び遭難し、数日後にヘリで救出されたそうです。
この救出はニュース記事にもなったらしく、Web上では「またかよ」と批判の声が少なくなく。病院に担ぎ込まれた時点ではまだ生きていたのも手伝ってか。しかし入院の翌日に心不全でY氏は他界されたそうです。

最初の遭難の記録は相当な反響があったようですが、自分が知ったのは事故から何年も経った昨夜です。そして本人による二度目の遭難の記録は残っていません。
一度目の遭難で平常の生活に戻ったY氏はR氏をWeb上で見つけ、R氏に抗議のメールを送ったものの、R氏からは返答が無くR氏の立派なHomepageは突然閉鎖。

R氏の気持ちもY氏の気持ちも分からなくは無いです。二人が初めて出会ったのが互いにルートを見失った山奥とか、知り合って間もないのに突然究極の選択が続き。
登山の知識が無い自分には、どちらがルール違反なのかも分かりませんし、良い悪いといった判断が出来ません。ただただ、凄い経験だなぁと息をのむのみ。
海外の著名な高山に比べると、日本の山はパッとしないなぁとか素人考えで思うこともありました。じゃぁ自分が登れるか?となると勿論無理なのばかりです。何を言っても外野のヤジでしょう。

Y氏の二度の遭難についての感想記事も世の中には多いようです。山の経験を積まれた方の中には批評を綴られている記事もありました。
その幾つかは原因が共通していました。「ヤマレコに依存し過ぎた」的な表現でした。
ヤマレコは登山記録の便利なツールでもあるようで、これからその山に訪れたい人の参考にもなるようですが、近年のインスタ栄えに近い現象なのかな。
「注目される」という表現は不適切かも知れませんが、それが目的の何処かに含まれると危険や無謀や無茶に近付いてしまうのかなぁと。

自分も未経験の領域についてはWebで検索してイメージトレーニングをする機会が多いです。特にインターネットが普及してから。
実際、それで本番が有利に働いた場面も多かったです。しかし、小さな失敗を積み重ねて掴んだ知識や判断力というのは何よりイザという時に強かったり。
ちょっとしたトラブルが良い思い出に繋がることも実際あって。ただ、山ではそんな甘い考えは捨てるべきなんだろうなと。

追記:2018/05/29
親子は本日やっと発見されたそうです。残念なことに亡くなられていたそうです。
「コクラ沢」という沢付近で発見されたそうです。遭難したら基本的に下山しない方が良いとされているのですが、喉が渇いてしまったのか。謎